一夜の運命。
すぐ背後から「ミア!」と叫んでいるが、見向きをしないで噴水を目指す。


レクサスが見えて、そのレクサスにもたれながらタバコを吸うヒロの姿が。



「ヒロ!!」
「っ…!」


全力疾走で迫る私に一瞬びっくりすると、すぐにタバコを消して

「っ助けて!」


胸に飛び込む私を受け入れると、私の背後に目線を向ける。


「…誰だてめぇ」
「っ…お、俺はミアのどうりょ」
「元彼」


リュウジの声を遮ってヒロに情報を伝えると、私を包み込む腕に力が入った。



「…失せろ」


ビクッ…


この前聞いた地鳴りのような低い声。



でも、なんだろう…知ってる。

この声。

この空気。

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