一夜の運命。
驚くほどに普通に終わった会議。

親睦を深める為だろうか、エントランスまで見送るという後輩にリュウジを任せて
私は早々に帰り支度をする。


定時ピッタリに退勤をして『着いた』と数分前に連絡をくれたヒロの元へ向かう。



会社真ん前にレクサスは恥ずかしいと思い、噴水広場付近で待ってもらっている。




会社から出たあたりで

「ミア」
「…なに」


名前を呼ばれて振り向くと立っていたのはリュウジ。

帰ったんじゃないの?!


「その…最近どうしてるか気になって」
「元気。じゃあ…」

よそよそしい感じにムカついて、とっととここから離れようときびすを返すが

「まって」


腕を掴まれた。


「話がしたいだけ。頼む」
「…なら、手を離して。痛い」


あの日を思い出すから、痛い。


スッと手を離されて

「ミア、俺…」


速攻ダッシュで逃げた。
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