一夜の運命。
ヒロと目線を合わせられない。

かすかに震える手を抑えながら、窓の外へ目線を向けて



輩に絡まれた日を思い出した。

一瞬怖いと感じたあの殺気。



ヒロにとってそれを“やれる”事は、簡単なタスクを完了するくらいのノリなのだろうか…。


なんて、口を裂けても聞けないと思った。


というか聞きたくない。

聞きたくなかった。




ますます、ギャング説濃厚じゃんか〜…。






「到着しました」というタツさんの声で車から出ると、目の前には高級店。


…ドアマンがいるんですが…。

当たり前のように歩み進むヒロとは対照的に、いまだに高級店への階段を登れずにいる。
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