一夜の運命。
夜空から地上へ視線を戻すと
タバコを咥えた男性が目の前に立っていた。

少しボサついた白銀の髪が街灯に照らされてちょっとキラつく。
着崩した全身黒スーツから見える首がタトゥーでびっしり。腕から手の甲までもタトゥー。
明らかギャング。


どうしよう…やばいのに目つけられた

本日2度目の命の危機を感じる。



「いやぁ…聞き違いですよ」
「いやちんこ言ったよな」
「…気のせいです」
「ちょん切るって言ったよな」
「そんな、物騒な…」
「…どんだけシラ切るつもりだよ、無理あるって」
「…飲み過ぎたんじゃないですか?」
「俺シラフだけど」
「うっ…」
「むしろ飲んでるのお姉さんな」
「うっ…」


ニヤッといたずらっ子みたいに笑う男性。
タバコを目一杯吸って口の端から煙を出して、タバコを地面に捨てて踏み潰す。


「…ポイ捨てダメです」
「…」
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