一夜の運命。



「本当に悪いと思ってる。ごめん」

こんな栄えてる街で土下座をするのはそうそう無いと思う。
私も思う。
自分がやる側になる日がくるとは思いもしなかった。



「いや、やめろって土下座とか」なんてクスクス笑いながら立ち上がらせてくれるお兄さん。

名前が分からず、勝手にお兄さん呼び。
いつまでも男性だの男だとの言えないよね、さすがに…


「服にゲロぶち撒けてすみません…。」


前回に引き続き、ここまで醜態晒して迷惑かけちゃうとね…。


立たせてもらった上に膝についた地面の汚れまではらってくれる。
変わらず優しい。ギャングなのに。


「体調悪い?ほら、こっち座って。俺ので良ければ水飲む?」
「すみません…。アリガトウゴザイマス…」


至り尽せりとはこの事を言うのかな
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