一夜の運命。
「てっちん、そのくらいにして。お兄さん困ってるよ」
「えぇ、でも…」

叱られた子犬みたいにしょぼくれるてっちん。



「俺が知らないとこでよろしくやってんじゃねぇか。やるなぁタツ」
「いやっ、ボスっいや、ヒロさん違います。これには訳が…」
「タツさんというんですね!」
「えっと…はい…」



お兄さんとてっちん。
両サイドからの圧で先程までの威圧感はどこへやら…
あんな強面な男性がオロオロするのをあまり見ないかもしれない。

こう見ると確かにクマさんだ。

お兄さんも鍛えてる方だと思ったけど、タツさんはそれよりもひと回り大きい。
威圧感はあるものの、困っている姿がかわいい。




「あの!せめて連絡先だけでも!今度お茶とかしま…」
「すみません。俺はそんな優しい人間じゃねぇです。俺とはあまり関わらない方がいいです。」

遮るように言うとてっちんから距離をとったタツさんに「っ…そんなこと、ないもん」と泣きそうな顔をするてっちん。
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