一夜の運命。
隣に腰掛けて、私の膝元に目線を向けると


「今日は酒じゃないんだ」
「あ、うん…今飲めない」
「そっか。それは何?」
「お稲荷さん」
「…手作り?」
「ママのお手製。私の大好物なの」
「いいね」
「一個食べる?美味しいよ」
「いいの?大好物一個なくなるよ?」
「シェアハピは美味しさ2倍になるからいいの」


「なんだそれ」とクスッと笑うと「じゃあ…いただきます」と言い手袋を外してお稲荷さんを一口食べた。

ぱぁーと鋭い一重が大きくなる。

「うめぇ…」



子供みたいで可愛いな…


「…俺、人の手作り久々に食べた」
「そうなんだ」



前ホテル暮らしって言ってたし、外食が多いのかな


「愛情が詰まった料理はやっぱうめぇな」
「そうだね」

悲しそうな顔に、深く聞けなくて
そっと手を伸ばした。

「っ!!…え、なに」
「なんとなく、撫でたくなって」


白くてボサボサだから、てっきりゴワゴワしたタイプの髪だと思ってた。
柔らかい猫っ毛だ。


わたしにされるがままで目を瞑るヒロさん。


まつ毛長くてふさふさだ…いいなぁ

私はマツパで死んでるからなあ


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