一夜の運命。
「え,何どうしたの?」
「心配した」


近距離で真剣な眼差しを向けられて、ちょっと心臓が騒がしくなる。


「ご、めんね?てっちんと夜カフェしてきたの」
「…そう、なんだ」

と分かりやすく胸を撫で下ろすヒロ。



「で…タツさんが怒られてる理由が私ってどういう事?」
「いや、その…」


言葉に詰まっているヒロを横目に
「立ってください、痛いですよ足」とタツさんに手を差しのべると首を左右に振られるだけ。

拒否というやつか。


ヒロに目線を向けると、観念したのか口を開いた。

「ミアを送らなかったから」
「はぁ?」



呆れた。
半殺しって脅し文句じゃなくてマジだったんだ…。

一歩遅かったらタツさんが根性焼きされるとこだった。


…そしたら私がてっちんに恨まれるじゃん!



「何してくれてんの!」
「えっ…」
「私がてっちんに怒られちゃうじゃん!」
「…」


タツさんとヒロの目が点になった気がした。

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