一夜の運命。
朝、身支度を終えて1階へ向かうと
何やら電話で話し込んでいるヒロの姿が。
「…分かってる。だがなんとかならないか?」
「いや、それだけは、頼む」
何やらトラブルで焦った様子。
ピアノ横にある本棚の前で右往左往。
たまに、頭をワサワサっと雑にかくから、ボサボサ頭がさらにボサボサに。
気にしつつも、平然を装っていつもの朝食を作る。
「…分かった。なんとかする。ああ、じゃあ…」
しばらくして、電話を切ったヒロがキッチンへ来た。
「おはよう」
「おはようミア」
「…朝から大変そうだね」
「ああ、まぁ、ちょっとな」
と、首に手を回してため息をつくヒロ。
何か、悩み事かな…。
「あ、そうだ」
「ん?」
「車の送り迎えだけど…やっぱりお断りしたい」
そういうと寂しそうに「そっか」というヒロ
「でも…しんどくて助けが必要になったら、頼ってもいい?」
少し目を見開いてびっくりした表情をみせると
「…ああ、もちろん」と優しく微笑む。
「呼んだら、助けてくれる?」
「ああ、絶対駆けつける」
「…ヒロは私のヒーローだから」
「っ…」