一夜の運命。
…ちょっとは気を遣って他人を回して欲しい。


リュウジと会話を繰り広げている後輩を横目に心の中でリュウジを貶す。




ガチャ…
「失礼致します」

と来客用に緑茶を運んできたてっちん。

リュウジを二度見すると、苦い顔をしてこちらに近づいてきた。

コソコソっと口元をお盆で隠しながら耳打ちで

「なんであいついんの」
「今回のプロジェクトの担当」

同じようにファイルで口を隠して答える私



「チッ、気遣って他人寄越せよ粗チンが」
「…私も同じ事思った」
「気をつけてね」


それだけ言うと、あからさまにリュウジと目線を合わせないで会議室を去ったてっちん。



「さっとく始めますか」
「よろしくお願いします」

リュウジの声にファイルを開いて会議を進める。



平常心だ。
取引先である。



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