ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
6-3. 二人きりの茜色
狂乱のような水泳大会の熱狂が去り、放課後の校内は静まり返っていた。
傾きかけた夕陽が西の空を濃密な茜色に染め上げ、誰もいなくなった屋外プールの水面に、揺れる赤と金のグラデーションを映し出している。
夏凜は教室でクラスメイトたちが祝勝会で盛り上がっている輪をそっと抜け出し、小走りでプールサイドへと続く重い鉄扉を開けた。
塩素の匂いが微かに混じる夕暮れの風。
波の引いた水際に、腰を下ろしている人影が一つだけあった。
神崎海斗。
体操着のハーフパンツの裾を捲り、逞しい両足を冷たいプールの中に浸して、一人静かにクールダウンしていた。
水滴を払った漆黒の髪は無造作に乾かされ、夕暮れの赤光を浴びた浅黒い背中には、昼間の激闘で使い果たした熱を冷ますように。
夏凜はローファーを脱ぎ捨て、靴下のままプールサイドのコンクリートを音もなく歩み寄った。
傾きかけた夕陽が西の空を濃密な茜色に染め上げ、誰もいなくなった屋外プールの水面に、揺れる赤と金のグラデーションを映し出している。
夏凜は教室でクラスメイトたちが祝勝会で盛り上がっている輪をそっと抜け出し、小走りでプールサイドへと続く重い鉄扉を開けた。
塩素の匂いが微かに混じる夕暮れの風。
波の引いた水際に、腰を下ろしている人影が一つだけあった。
神崎海斗。
体操着のハーフパンツの裾を捲り、逞しい両足を冷たいプールの中に浸して、一人静かにクールダウンしていた。
水滴を払った漆黒の髪は無造作に乾かされ、夕暮れの赤光を浴びた浅黒い背中には、昼間の激闘で使い果たした熱を冷ますように。
夏凜はローファーを脱ぎ捨て、靴下のままプールサイドのコンクリートを音もなく歩み寄った。