ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「海斗……!」

夏凜の指先がビクリとする。

触れ合った肌の温度。触れられた部分から熱い電流が走ったかのように、全身の血が激しく巡り始めた。

海斗の手は、夏凜の手をすっぽりと包み込めるほど大きく、男らしくて、骨太だった。


その温もりを拒むことなんて、夏凜には到底できなかった。逃げ出すこともできず、ただ絡め取られるように、海斗の瞳を見つめ返す。

「夏凜」

海斗の低く、切実な響きを含んだ声が、静寂のプールサイドに落ちた。

海斗の瞳が、まっすぐに夏凜の心を射抜く。

「来月の創立記念祭……後夜祭のダンス、もし相手が……」

< 119 / 258 >

この作品をシェア

pagetop