ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「なっ……!? ちょ、東堂先輩!?」


夏凜が手を引こうとするが、東堂の指先は優しく、けれど逃げ場を塞ぐような確かな力で夏凜の手を握っていた。


至近距離で見つめられる、彫刻のように整った美貌。


「来月の学園祭、そして後夜祭のプロム。僕は生徒会長として、この学園のステージを史上最高のものにしたい。そのためには、君のその圧倒的なプロデュースの才能が必要なんだ」


東堂は真摯な熱を宿した瞳で、まっすぐに夏凜を見つめ上げた。


「二ノ宮さん。僕のスタイリストとして、生徒会に入ってくれないか? ――君の才能を、僕に貸してほしい」

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