ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
これまでの自分なら、呼び出された夏凜をただ見送って終わっていただろう。日陰に潜み、誰にも踏み込まず、傷つかないように逃げていたはずだ。


けれど、今の海斗には、夏凜が引っ張り出してくれた誇りと、あの河原で笑い合えた温かな記憶があった。


海斗は足早に更衣室を飛び出し、中央校舎へと続く渡り廊下を駆け出した。


放課後の校舎は、すでに夕暮れの濃い影に沈み始めていた。


階段を二段飛ばしで駆け上がり、目指したのは最上階にある生徒会長室。


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