ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
振り返ると、そこには黒川妃菜が立っていた。


細い指が、小さく唇に当てられている。キラキラとしたラメシャドウを乗せた大きな瞳が、面白がるように海斗を見上げ、そのまま視線をマホガニーの扉の小窓へと滑らせた。


「あっ……やっぱり。生徒会長室に呼び出されたって、本当だったんだ」


妃菜はトントンと軽い足音を立てて海斗の真横まで歩み寄ると、ガラス越しに中の光景を覗き込んだ。


「わぁ……すごい。東堂先輩、かのぴの手握ってるじゃん。まるで映画のワンシーンみたい」





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