ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
扉の向こうでは、東堂が夏凜の手を優しく握り、微笑みかけている。


生徒会長と、彼に選ばれた才能あるスタイリスト。


そこに並び立つ二人の姿は、どこまでも眩しく、完璧だった。



海斗の胸を覆い尽くしたのは、息もできないほどの絶望と、惨めさだった。


踵を返した海斗は、背筋を伸ばして歩くことすら忘れ、重く沈む足取りで、夕闇の底へと去っていった。


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