ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
けれど、その真実を叫ぶには、あまりにも夏凜の張り子のプライドが高すぎた。


「東堂先輩とかのぴって、並ぶと絵になりすぎてヤバいし、学園のトップ同士、絶対にお似合いだよ!」


美玲は屈託のない満面の笑顔で、夏凜の目を覗き込む。


「だから、かのぴが東堂先輩と組むなら――神崎くんのこと、ウチが本気で奪いにいっても文句ないよね?」


「――っ」


息が詰まる。


心臓を冷たい氷の針で一気に貫かれたような激痛が走った。


嫌だ、取らないで、海斗はウチの幼なじみで、ウチの――。


喉元までせり上がった悲痛な本音。
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