ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「……っ、なによそれ!」


夏凜は濡れた瞳を必死に見開き、遠ざかる海斗の背中へ向かって叫んだ。


「人が心配して話しかけてあげてるのに、何その態度!? 構わないでって言うなら、もう二度と構ってあげないわよ! アンタなんか、どうなったって知らないんだから!!」


叫んだ声は、通り過ぎる生徒たちの喧騒に吸い込まれて消えた。


海斗の背中は、ピクリとも反応することなく、廊下の向こうへと吸い込まれていく。


取り残された夏凜の肩は、震え続けていた。


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