ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
シフォンドレスを濡らしながら、夏凜は積年の想いを、ありったけの力で吐き出した。


「小5の時にフラれて、悔しくて、でも諦めきれなくて……! 素敵な彼氏とファーストキスする夢だって、相手は最初からずっと、海斗だけだったんだよ!! あんた以外の男なんて、最初から一人も見えてなかったんだよ……っ!!」

叫び終えた夏凜の身体から力が抜け、海斗の広い胸板へと崩れ落ちる。


海斗は息を呑み、雷に打たれたように固まった後――震える腕を回し、泣きじゃくる夏凜の華奢な身体を、壊れ物を抱きしめるように強く、強くその腕の中へと抱き留めた。


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