ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
海斗の大きな掌が、吸い寄せられるように夏凜の熱い頬へとそっと伸びた。

親指の腹で、涙の跡を優しく拭う。

夏凜の息が喉の奥で止まった。


海斗の端正な顔が、遮るもののない月光の下で、ゆっくりと近づいてくる。

影が重なり、わずか数センチの距離に迫る海斗の唇。


――夢のようなファーストキス。


小学生のころ、海斗を好きになってから夢見て、この日のために背伸びして自分を磨き続けてきた、たった一つの誓約。

その瞬間が、まさに今、目の前で現実になろうとしていた。


けれど――。


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