ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
唇が触れ合う寸前、夏凜の頭の中で何かが限界値を超えて弾け飛んだ。


(ま、待って……! 嘘でしょ、近すぎる……!?)


普段は恋愛マスター気取りで強気なアドバイスを連発していたカリスマギャルは、恋愛の核心に直面した途端、一気に初心な中学生へと逆戻りしてしまった。

カッと顔から火が出るほど赤面した夏凜は、咄嗟に両手を伸ばし、海斗の厚い胸板をぐっと力任せに押し返した。

「ま、待ったぁっ!!」

「……え?」

海斗が目を丸くして固まる。

夏凜は湯気が出そうなほど真っ赤になった両頬を両手で覆い、ベンチの上で縮こまりながら叫んだ。


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