ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「む、無理無理無理! 心の準備が全然できてないってば! 今のウチ、メイクも涙でボロボロだし、髪も乱れてるし、足も挫いてるし……こんなのみっともなすぎる!!」

完璧主義のプロデューサーとしてのプライドが、最後の最後で大暴走していた。

ぽかんとしていた海斗は、夏凜のそのあまりにも純情で必死な姿を見つめ――やがて、堪えきれなくなったように吹き出した。

「あっはは! なんだよそれ……夏凜、プロデュースの天才のくせに、自分のことになるとめちゃくちゃ初心なんだな」

「笑わないでよバカ海斗! ウチだって乙女なんだからね!?」

「ああ、知ってるよ」
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