ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
夕日に染まる、大きな街路樹が連なる神社の参道。 木漏れ日がオレンジ色のアスファルトに長い影を落とす中、私は隣を歩く海斗の歩幅に合わせてゆっくりと足を運んでいた。
あの夜から、季節は穏やかに流れている。
図書室の奥で交わした、映画のワンシーンよりも甘くて震えるようなファーストキスは、今でも思い出すだけで、夏凛の耳の奥まで熱くする。
二人が舞った夜以降、驚くほど自然に日常を変えていった。
海斗はあの後、正式に水泳部へと復帰した。 かつての挫折を乗り越え、放課後のプールで再び誰よりも力強く水飛沫を上げる彼の姿は、小学生の頃の記憶よりもずっと逞しく、ずっと眩しい。
けれど、こうして二人で並んで帰る参道の景色だけは、昔も今も何一つ変わらない。
「なあ、夏凜」 前を向いたまま、海斗が不意に口を開いた。
「何?」
「今日の晩飯、母さんがカレーにするからお前も来いって言ってたぞ」
「え、本当? やった。おばさんのカレー、具が大きくて好きなんだよね」
あの夜から、季節は穏やかに流れている。
図書室の奥で交わした、映画のワンシーンよりも甘くて震えるようなファーストキスは、今でも思い出すだけで、夏凛の耳の奥まで熱くする。
二人が舞った夜以降、驚くほど自然に日常を変えていった。
海斗はあの後、正式に水泳部へと復帰した。 かつての挫折を乗り越え、放課後のプールで再び誰よりも力強く水飛沫を上げる彼の姿は、小学生の頃の記憶よりもずっと逞しく、ずっと眩しい。
けれど、こうして二人で並んで帰る参道の景色だけは、昔も今も何一つ変わらない。
「なあ、夏凜」 前を向いたまま、海斗が不意に口を開いた。
「何?」
「今日の晩飯、母さんがカレーにするからお前も来いって言ってたぞ」
「え、本当? やった。おばさんのカレー、具が大きくて好きなんだよね」