ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「そっか。……夏凜らしいな」


「な、何よその顔! ウチは本気なんだからね!」


「ああ、分かってるよ。……ありがとう、夏凜」




不意に落とされた飾り気のない感謝の言葉に、夏凜の心臓が再び跳ねた。


意地を張って隠したはずの想いが、海斗のまっすぐな眼差しに触れるたび、甘く疼いてやまない。


夕闇が完全に夜へと溶け込む中、二人の放課後の秘密は、静かに熱を帯び始めていた。


< 63 / 113 >

この作品をシェア

pagetop