ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
第4話:学校中の視線を奪う朝
4-1. どよめく昇降口
翌朝の私立聖華学園は、いつもと変わらない爽やかな青空に包まれていた。
八時を過ぎた昇降口には、登校してきた生徒たちが次々に吸い込まれていく。
下駄箱の前では部活の朝練を終えた運動部員が声を掛け合い、女子生徒たちが日焼け止めやヘアオイルの話題で花を咲かせていた。
そんな日常のざわめきが――唐突に、潮が引くように途絶えた。
正面玄関のガラス扉を押し開けて入ってきた、一人の男子生徒。
その姿が視界に入った瞬間、靴を履き替えようとしていた生徒たちの手が止まり、おしゃべりに興じていた女子たちの声がピタリと止んだ。
「……え? 誰、あの人……?」
「高等部の先輩……? ううん、ブレザーのエンブレム、中等部の青だよ……!」
昇降口全体に、さざ波のような微かな囁きが広がっていく。
そこに立っていたのは、昨日までの猫背で縮こまっていた日陰男子の面影など微塵も感じさせない、圧倒的な存在感を放つ男子だった。
八時を過ぎた昇降口には、登校してきた生徒たちが次々に吸い込まれていく。
下駄箱の前では部活の朝練を終えた運動部員が声を掛け合い、女子生徒たちが日焼け止めやヘアオイルの話題で花を咲かせていた。
そんな日常のざわめきが――唐突に、潮が引くように途絶えた。
正面玄関のガラス扉を押し開けて入ってきた、一人の男子生徒。
その姿が視界に入った瞬間、靴を履き替えようとしていた生徒たちの手が止まり、おしゃべりに興じていた女子たちの声がピタリと止んだ。
「……え? 誰、あの人……?」
「高等部の先輩……? ううん、ブレザーのエンブレム、中等部の青だよ……!」
昇降口全体に、さざ波のような微かな囁きが広がっていく。
そこに立っていたのは、昨日までの猫背で縮こまっていた日陰男子の面影など微塵も感じさせない、圧倒的な存在感を放つ男子だった。