ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「何かあったのか、じゃないわよ! アンタ、朝から全校生徒の注目の的だったじゃないの。少しは自分の立場を自覚しなさい!」


「……悪目立ちしてるだけだろ。廊下を歩くだけで視線を感じて、正直ずっと落ち着かなかった」


海斗は困ったように眉を下げ、自嘲気味に呟いた。


「悪目立ちなわけないでしょ! あれは『見惚れてる』のよ!」


夏凜は呆れたように息を吐き出し、胸の前で腕を組んだ。


「ウチのミリ単位のスタイリング理論の正しさが、これで完全に証明されたわ。制服の土台作りはこれで合格よ。……でもね、海斗。本当の勝負はここからなの」


「勝負……?」


「そうよ。制服なんて所詮、与えられた枠組みの中での着こなしにすぎないわ。男の真価が問われるのは、自分のセンスと骨格が丸裸にされる『私服』よ!」

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