あえかなる君へ 心からの愛を
部屋の前まで戻ったところで、乙葉はルームキーを持って来なかったことに気づく。
(あー、しまった)
ピンポンとチャイムを鳴らすと、中から「今開ける」と柊の声がして、カチャッとドアが開いた。
途端に乙葉は顔を真っ赤にさせる。
「ちょっ、なんて格好してるのよ?」
柊は髪をフェイスタオルで拭きながら、腰にバスタオルを巻いただけの姿だった。
厚い胸板は引きしまり、着痩せするタイプなのか印象よりもガッシリと鍛えられている。
「ちょうどシャワー止めたところだったんだよ。お前こそ、ルームキー持って行かなかったのか?」
「うん、忘れちゃった」
視線を落としたまま手にしたバッグをごそごそと探り、袋を取り出して柊に押しつける。
「ん? 何これ」
「あげる。もうシャワー使ってもいい?」
「どうぞ、ごゆっくり」
そそくさとバスルームに入ってパタンとドアを閉めると、「おおー!」という柊の声が聞こえてきた。
「着替え、助かる。サンキュー」
「どういたしまして。サイズ適当だから、合わなかったらごめん」
「いや、ちょうどいいよ」
そう言ってしばし静かになったかと思うと、「へえー」と何やら含み笑いのような声がした。
「何よ?」
「いや、ボクサーパンツだったからさ」
乙葉は顔が火照るのを感じながら、ドアの向こうに声を張る。
「それしかなかったの!」
「ふーん。俺がボクサー派なの、知ってるのかと思った」
「そんな訳ないでしょ!」
「サイズもぴったり。どう、見る?」
「見ないわよ!」
ふくれっ面で服を脱ぎ、熱いシャワーを勢いよく浴びる。
(はあー、温まる)
メイクを落として髪と身体を洗い、バスタブにお湯を溜めて肩まで浸かった。
(ふう、極楽極楽)
足を伸ばしてゆっくり身体をほぐし、しっかり温まってから上がった。
買ってきた下着をつけてバスローブを羽織り、ドライヤーで髪を乾かしながらふと思う。
(あ、すっぴんだ。どうしよう? まあ、いっか。相手は森住だもんね)
そう思い、化粧水と乳液をつけ、歯磨きも済ませてからバスルームを出た。
「おかえり。ちゃんとあったまったか?」
窓際のテーブルにノートパソコンを置き、キーボードに指を走らせながら、バスローブ姿の柊が声をかけてきた。
「うん、ポカポカ。森住は仕事まだ残ってるの?」
「俺、今日オンコールの日なんだよ。なんかエラーが発生したら、システムが自動で俺のスマホにインシデントアラートを爆音で鳴らして叩き起こされる。だから今のうちにちょっとチェックしておこうと思って」
「そっか。システムエンジニアって大変だよね」
「好きでやってるから仕方ない。堀井こそ、なんでこんなに日に残業してたんだ?」
柊がカーテンを少し開けると、窓に大粒の雨が打ちつけられているのが見えた。ゴーゴーと風がうなる音も聞こえてくる。
「プレスリリースのウェブサイトの締め切りが今日までだったの。ほら、十一月にオンラインで販売開始の、インフルエンサーとのコラボグッズについてのお知らせ。早めに終わらせてたんだけど夕方になって企画開発課から訂正が入ったから、差し替えなくちゃいけなくて」
乙葉はコンビニで買った缶コーヒーを柊の前に「どうぞ」と置いてから、向かいの席に座った。
「サンキュー」
柊はプシュッとプルタブを開けてブラックコーヒーをゴクゴクと飲む。
「はあ、うまい」
「ビールの方がよかった?」
「いや、まだ仕事したいし。堀井こそアルコール飲んだら?」
「いい。私、お酒強くないから」
そうだっけ? と、ようやく柊が顔を上げた。
無造作に下ろした黒髪はしっとりと濡れていて、妙に男の色気が漂う。
乙葉は思わずドキッとして、ごまかすように立ち上がった。
「まだ髪乾かしてなかったんだね。ちょっと待ってて」
バスルームからドライヤーを持ってくると、コンセントを繋いでから柊に差し出す。
「ほら」
「いや、いいよ。そのうち乾く」
「だめだよ。風邪引いちゃう」
乙葉はカチッとドライヤーのスイッチを入れて、柊の髪を乾かし始めた。
「森住の髪、サラサラだね。何かケアしてるの?」
「ぶっ、この俺がそんなのしてる訳ないだろ」
「それでこんなに指通りいいなんて、うらやましい」
「堀井こそ、髪サラサラじゃないか」
「あんまりカラーリングとかパーマをしてないからだよ」
「ふうん。でもそのままの方がいいと思う。きれいなストレート」
乙葉は少し眉根を寄せる。
「森住って、もっと今どきの女の子がタイプでしょ? ほら、彼女も小柄で可愛らしくて、明るい髪色で毛先がクルンクルンの……」
そこまで言って乙葉はハッとした。
「ごめん! そうだ、森住は彼女いるんだったよね。私、やっぱりマンガ喫茶に行くわ」
急いでドライヤーのスイッチを切って立ち上がると、柊が「待てって」と手を伸ばしてきた。
「いつの話をしてる? もう二年前だぞ」
「えっ、別れたの?」
「つき合って一年でフラれた。それからは誰ともつき合ってない」
「そうなんだ、知らなかった」
柊は入社して半年後の同期会の時、高卒入社の経理部の女の子に告白されてつき合い始めたと同期に暴露され、「うるせえな」とふてくされていたのを思い出す。
てっきりその後も続いていると乙葉は思っていた。
「二年前に別れたあと、どうして新しい彼女作らなかったの?」
知的で寡黙な印象のシステムエンジニアが多いの中で、どこかあか抜けてスラリと背が高い柊はモテる。
「かっこいいよね、SEの森住さん」とひそひそ話している女子も少なくないので、その気になればいくらでも恋人ができるだろう。
そこまで考えてから乙葉は気づいた。
「あっ……、ごめん。私のせいかも」
「ん? なんで?」
「森住さんって彼女いるのって訊かれて、いるって答えちゃってたから。ごめん、これからはフリーだって答えるね」
「いや、いいよ。めんどくさいからそう答えといて」
「めんどくさいって、恋愛が?」
「そう。俺、つくづく向いてないって身に染みたわ。記念日とか全然覚えてなくて、プレゼントも『いついつにこれがほしい』って前もって教えてくれないと用意できないって言ったらフラれた」
うわ……と乙葉は眉根を寄せる。
「あんな可愛い彼女にそんなこと言ったの? 『つき合って一年記念日』とかにサプライズでアクセサリーをプレゼントしたらよかったのに」
「えっ、すごいな堀井。なんでわかったんだ? まさにそれが原因でフラれた」
「やれやれ」
「そう言う堀井こそ、まだ恋人作らないのか?」
その時、ふいに窓の外に稲妻が走ったかと思うと、バリバリとすさまじい音が響き渡った。
「おー、すごいな。って、おい、大丈夫か?」
柊が立ち上がって乙葉の肩に手を置き、顔を覗き込む。
「こ、こわ……。びっくりして」
ピカッと一瞬空が明るくなるほどの光と、鼓膜を震わせるドーンという音が続き、乙葉は声も出せずに立ちすくむ。
こんなに激しい雷の音は聞いたことがなかった。
しかも光と轟音がほぼ同時で、すぐ近くに迫った雷が落ちるのではないかと恐怖に駆られる。
両手を胸の前でギュッと握りしめながら身体をこわばらせていると、柊が腕を伸ばして乙葉の頭を抱き寄せた。
「大丈夫だから」
耳元でささやかれる声と大きな胸の温かさに安心する。
「うん……」
だが次の瞬間、バリバリドーン!とひときわ大きな音がとどろき、窓ガラスがビリビリと震えた。
「怖い! どうしよう……」
乙葉は柊の胸元に顔をうずめて涙ぐむ。
「雷、落ちない?」
「大丈夫、落ちないよ」
「ほんとに?」
顔を上げてすがるように柊を見つめると、柊はふっと笑みをもらした。
「なんか可愛いな、堀井。いつもはスンってしてるのに、今は子どもみたいに目をウルウルさせてさ」
「はっ? 何言ってんのよ」
いつもの調子に戻った乙葉は、柊の胸を両手で押し返して離れる。
けれど雷はゴロゴロと鳴り止まない。
「ほら、怖がりの乙葉ちゃん。おいで」
「行かないわよ!」
乙葉はベッドに上がると頭から布団をかぶった。
柊も上がってきたのかギシッとベッドがきしみ、ポスポスと布団が叩かれる。
「おーとーはーちゃん」
「うるさい!」
その合間にも雷鳴が響き渡り、乙葉は布団の中で涙まじりに叫んだ。
「もうやだー! 怖いー!」
「だから出ておいでって」
「絶対にやだ! あっち行ってー! 雷も森住もー!」
「じゃあ一人で平気なのか?」
「無理ー! 行かないでー!」
「やれやれ、わがままな乙葉ちゃんだな」
雷の恐怖と言いたい放題の柊に、乙葉は訳がわからなくなる。
「えーい、もう!」
ガバッと布団から出ると、柊が「おっ、ようやく出てきた。ほら、おいで」と両手を広げる。
乙葉はその手をスルリとかいくぐってベッドから下りると、スタスタと冷蔵庫に近づいて中から缶ビールを取り出した。
「おい、堀井、ちょっと……」
柊の言葉に耳を傾けることなく、乙葉はゴクゴクとビールを飲み干し、そのままバタンとベッドに倒れ込んだのだった。
(あー、しまった)
ピンポンとチャイムを鳴らすと、中から「今開ける」と柊の声がして、カチャッとドアが開いた。
途端に乙葉は顔を真っ赤にさせる。
「ちょっ、なんて格好してるのよ?」
柊は髪をフェイスタオルで拭きながら、腰にバスタオルを巻いただけの姿だった。
厚い胸板は引きしまり、着痩せするタイプなのか印象よりもガッシリと鍛えられている。
「ちょうどシャワー止めたところだったんだよ。お前こそ、ルームキー持って行かなかったのか?」
「うん、忘れちゃった」
視線を落としたまま手にしたバッグをごそごそと探り、袋を取り出して柊に押しつける。
「ん? 何これ」
「あげる。もうシャワー使ってもいい?」
「どうぞ、ごゆっくり」
そそくさとバスルームに入ってパタンとドアを閉めると、「おおー!」という柊の声が聞こえてきた。
「着替え、助かる。サンキュー」
「どういたしまして。サイズ適当だから、合わなかったらごめん」
「いや、ちょうどいいよ」
そう言ってしばし静かになったかと思うと、「へえー」と何やら含み笑いのような声がした。
「何よ?」
「いや、ボクサーパンツだったからさ」
乙葉は顔が火照るのを感じながら、ドアの向こうに声を張る。
「それしかなかったの!」
「ふーん。俺がボクサー派なの、知ってるのかと思った」
「そんな訳ないでしょ!」
「サイズもぴったり。どう、見る?」
「見ないわよ!」
ふくれっ面で服を脱ぎ、熱いシャワーを勢いよく浴びる。
(はあー、温まる)
メイクを落として髪と身体を洗い、バスタブにお湯を溜めて肩まで浸かった。
(ふう、極楽極楽)
足を伸ばしてゆっくり身体をほぐし、しっかり温まってから上がった。
買ってきた下着をつけてバスローブを羽織り、ドライヤーで髪を乾かしながらふと思う。
(あ、すっぴんだ。どうしよう? まあ、いっか。相手は森住だもんね)
そう思い、化粧水と乳液をつけ、歯磨きも済ませてからバスルームを出た。
「おかえり。ちゃんとあったまったか?」
窓際のテーブルにノートパソコンを置き、キーボードに指を走らせながら、バスローブ姿の柊が声をかけてきた。
「うん、ポカポカ。森住は仕事まだ残ってるの?」
「俺、今日オンコールの日なんだよ。なんかエラーが発生したら、システムが自動で俺のスマホにインシデントアラートを爆音で鳴らして叩き起こされる。だから今のうちにちょっとチェックしておこうと思って」
「そっか。システムエンジニアって大変だよね」
「好きでやってるから仕方ない。堀井こそ、なんでこんなに日に残業してたんだ?」
柊がカーテンを少し開けると、窓に大粒の雨が打ちつけられているのが見えた。ゴーゴーと風がうなる音も聞こえてくる。
「プレスリリースのウェブサイトの締め切りが今日までだったの。ほら、十一月にオンラインで販売開始の、インフルエンサーとのコラボグッズについてのお知らせ。早めに終わらせてたんだけど夕方になって企画開発課から訂正が入ったから、差し替えなくちゃいけなくて」
乙葉はコンビニで買った缶コーヒーを柊の前に「どうぞ」と置いてから、向かいの席に座った。
「サンキュー」
柊はプシュッとプルタブを開けてブラックコーヒーをゴクゴクと飲む。
「はあ、うまい」
「ビールの方がよかった?」
「いや、まだ仕事したいし。堀井こそアルコール飲んだら?」
「いい。私、お酒強くないから」
そうだっけ? と、ようやく柊が顔を上げた。
無造作に下ろした黒髪はしっとりと濡れていて、妙に男の色気が漂う。
乙葉は思わずドキッとして、ごまかすように立ち上がった。
「まだ髪乾かしてなかったんだね。ちょっと待ってて」
バスルームからドライヤーを持ってくると、コンセントを繋いでから柊に差し出す。
「ほら」
「いや、いいよ。そのうち乾く」
「だめだよ。風邪引いちゃう」
乙葉はカチッとドライヤーのスイッチを入れて、柊の髪を乾かし始めた。
「森住の髪、サラサラだね。何かケアしてるの?」
「ぶっ、この俺がそんなのしてる訳ないだろ」
「それでこんなに指通りいいなんて、うらやましい」
「堀井こそ、髪サラサラじゃないか」
「あんまりカラーリングとかパーマをしてないからだよ」
「ふうん。でもそのままの方がいいと思う。きれいなストレート」
乙葉は少し眉根を寄せる。
「森住って、もっと今どきの女の子がタイプでしょ? ほら、彼女も小柄で可愛らしくて、明るい髪色で毛先がクルンクルンの……」
そこまで言って乙葉はハッとした。
「ごめん! そうだ、森住は彼女いるんだったよね。私、やっぱりマンガ喫茶に行くわ」
急いでドライヤーのスイッチを切って立ち上がると、柊が「待てって」と手を伸ばしてきた。
「いつの話をしてる? もう二年前だぞ」
「えっ、別れたの?」
「つき合って一年でフラれた。それからは誰ともつき合ってない」
「そうなんだ、知らなかった」
柊は入社して半年後の同期会の時、高卒入社の経理部の女の子に告白されてつき合い始めたと同期に暴露され、「うるせえな」とふてくされていたのを思い出す。
てっきりその後も続いていると乙葉は思っていた。
「二年前に別れたあと、どうして新しい彼女作らなかったの?」
知的で寡黙な印象のシステムエンジニアが多いの中で、どこかあか抜けてスラリと背が高い柊はモテる。
「かっこいいよね、SEの森住さん」とひそひそ話している女子も少なくないので、その気になればいくらでも恋人ができるだろう。
そこまで考えてから乙葉は気づいた。
「あっ……、ごめん。私のせいかも」
「ん? なんで?」
「森住さんって彼女いるのって訊かれて、いるって答えちゃってたから。ごめん、これからはフリーだって答えるね」
「いや、いいよ。めんどくさいからそう答えといて」
「めんどくさいって、恋愛が?」
「そう。俺、つくづく向いてないって身に染みたわ。記念日とか全然覚えてなくて、プレゼントも『いついつにこれがほしい』って前もって教えてくれないと用意できないって言ったらフラれた」
うわ……と乙葉は眉根を寄せる。
「あんな可愛い彼女にそんなこと言ったの? 『つき合って一年記念日』とかにサプライズでアクセサリーをプレゼントしたらよかったのに」
「えっ、すごいな堀井。なんでわかったんだ? まさにそれが原因でフラれた」
「やれやれ」
「そう言う堀井こそ、まだ恋人作らないのか?」
その時、ふいに窓の外に稲妻が走ったかと思うと、バリバリとすさまじい音が響き渡った。
「おー、すごいな。って、おい、大丈夫か?」
柊が立ち上がって乙葉の肩に手を置き、顔を覗き込む。
「こ、こわ……。びっくりして」
ピカッと一瞬空が明るくなるほどの光と、鼓膜を震わせるドーンという音が続き、乙葉は声も出せずに立ちすくむ。
こんなに激しい雷の音は聞いたことがなかった。
しかも光と轟音がほぼ同時で、すぐ近くに迫った雷が落ちるのではないかと恐怖に駆られる。
両手を胸の前でギュッと握りしめながら身体をこわばらせていると、柊が腕を伸ばして乙葉の頭を抱き寄せた。
「大丈夫だから」
耳元でささやかれる声と大きな胸の温かさに安心する。
「うん……」
だが次の瞬間、バリバリドーン!とひときわ大きな音がとどろき、窓ガラスがビリビリと震えた。
「怖い! どうしよう……」
乙葉は柊の胸元に顔をうずめて涙ぐむ。
「雷、落ちない?」
「大丈夫、落ちないよ」
「ほんとに?」
顔を上げてすがるように柊を見つめると、柊はふっと笑みをもらした。
「なんか可愛いな、堀井。いつもはスンってしてるのに、今は子どもみたいに目をウルウルさせてさ」
「はっ? 何言ってんのよ」
いつもの調子に戻った乙葉は、柊の胸を両手で押し返して離れる。
けれど雷はゴロゴロと鳴り止まない。
「ほら、怖がりの乙葉ちゃん。おいで」
「行かないわよ!」
乙葉はベッドに上がると頭から布団をかぶった。
柊も上がってきたのかギシッとベッドがきしみ、ポスポスと布団が叩かれる。
「おーとーはーちゃん」
「うるさい!」
その合間にも雷鳴が響き渡り、乙葉は布団の中で涙まじりに叫んだ。
「もうやだー! 怖いー!」
「だから出ておいでって」
「絶対にやだ! あっち行ってー! 雷も森住もー!」
「じゃあ一人で平気なのか?」
「無理ー! 行かないでー!」
「やれやれ、わがままな乙葉ちゃんだな」
雷の恐怖と言いたい放題の柊に、乙葉は訳がわからなくなる。
「えーい、もう!」
ガバッと布団から出ると、柊が「おっ、ようやく出てきた。ほら、おいで」と両手を広げる。
乙葉はその手をスルリとかいくぐってベッドから下りると、スタスタと冷蔵庫に近づいて中から缶ビールを取り出した。
「おい、堀井、ちょっと……」
柊の言葉に耳を傾けることなく、乙葉はゴクゴクとビールを飲み干し、そのままバタンとベッドに倒れ込んだのだった。