あえかなる君へ 心からの愛を
「それでね、これが色紙でこっちがメッセージシール。このシールをみんなのデスクに配って、書いたら色紙に貼っていくの」
「なるほど。それなら一枚の色紙をみんなで回して書かなくて済むんだな」
「そうなの。シールも色んな柄があって可愛いでしょ?」
二日後の夜、会社帰りに柊と飲みに行き、乙葉は神田が用意してくれた色紙を手渡して説明した。
「あとお祝いの金額は一人五百円、もちろん任意で。現金でもスマホ送金でもいいよ」
「わかった。頼まれてたプレゼントの品だけど、君島さんにそれとなく訊いてみたんだ。紗理奈さんがほしがってるものありますかって」
思わず乙葉は吹き出す。
「それのどこがそれとなくなの? 思い切りド直球じゃない」
「だってそうでも言わないと通じないだろ? そしたら、紗理奈さんが気に入ってるベビーブランドがあって、そのカタログを見ながらいいなって言ってたベビー服があったらしいんだ。君島さんが買おうかって言ったら、こんな高価なものは贅沢だからやめようって」
「なるほど。じゃあそれにしようか。なんてブランドのどんなベビー服?」
「聞いたけど覚えられなかった」
ちょっと! と乙葉は真顔で突っ込む。
「だから写真撮って送ってもらった。これ」
「おお、どれどれ?」
見せてもらったスマートフォンの画面には、ブランド名が書かれたカタログの表紙と、淡いピンクのベビー服のセットが写っていた。
「ひゃあ、可愛い! 天使のお洋服だね。ロンパースと、ちょっと大きくなった時のワンピースとケープのセットか。どれも天使の羽がモチーフになっててすてき」
「堀井、よくわかるな。パンパース?」
「ロンパース!上下一体型のお洋服だよ。赤ちゃんが手足ぱたぱたしても、お腹がめくれたりしないの」
「へえ、なるほど」
「着られる期間は短いから、確かに自分で買うにはちょっと躊躇するお値段だけど、贈り物には最適だね。じゃあ神田さんにこれ見せて相談してみるね」
「ああ、頼むな」
「うん!」
いつもは気が重かった会社での時間が、いつしか楽しい時間へと変わっていく。
それはほんの小さなきっかけで。
乙葉は紗理奈へのお祝いを準備するうちに、徐々に課のメンバーと打ち解けていった。
「なるほど。それなら一枚の色紙をみんなで回して書かなくて済むんだな」
「そうなの。シールも色んな柄があって可愛いでしょ?」
二日後の夜、会社帰りに柊と飲みに行き、乙葉は神田が用意してくれた色紙を手渡して説明した。
「あとお祝いの金額は一人五百円、もちろん任意で。現金でもスマホ送金でもいいよ」
「わかった。頼まれてたプレゼントの品だけど、君島さんにそれとなく訊いてみたんだ。紗理奈さんがほしがってるものありますかって」
思わず乙葉は吹き出す。
「それのどこがそれとなくなの? 思い切りド直球じゃない」
「だってそうでも言わないと通じないだろ? そしたら、紗理奈さんが気に入ってるベビーブランドがあって、そのカタログを見ながらいいなって言ってたベビー服があったらしいんだ。君島さんが買おうかって言ったら、こんな高価なものは贅沢だからやめようって」
「なるほど。じゃあそれにしようか。なんてブランドのどんなベビー服?」
「聞いたけど覚えられなかった」
ちょっと! と乙葉は真顔で突っ込む。
「だから写真撮って送ってもらった。これ」
「おお、どれどれ?」
見せてもらったスマートフォンの画面には、ブランド名が書かれたカタログの表紙と、淡いピンクのベビー服のセットが写っていた。
「ひゃあ、可愛い! 天使のお洋服だね。ロンパースと、ちょっと大きくなった時のワンピースとケープのセットか。どれも天使の羽がモチーフになっててすてき」
「堀井、よくわかるな。パンパース?」
「ロンパース!上下一体型のお洋服だよ。赤ちゃんが手足ぱたぱたしても、お腹がめくれたりしないの」
「へえ、なるほど」
「着られる期間は短いから、確かに自分で買うにはちょっと躊躇するお値段だけど、贈り物には最適だね。じゃあ神田さんにこれ見せて相談してみるね」
「ああ、頼むな」
「うん!」
いつもは気が重かった会社での時間が、いつしか楽しい時間へと変わっていく。
それはほんの小さなきっかけで。
乙葉は紗理奈へのお祝いを準備するうちに、徐々に課のメンバーと打ち解けていった。