あえかなる君へ 心からの愛を
食事を楽しんだあとはソファに場所を移し、紅茶とケーキを味わう。
乙葉は柊と選んだプレゼントを差し出した。

「これ、紗彩ちゃんに。私たちからのクリスマスプレゼントです」
「まあ、よかったわね紗彩。ありがとう!」

代わりに受け取った紗理奈が「何かしらね?」と紗彩に笑いかけながらラッピングを解く。

「えっ、これって?」
「天井に映し出す絵本なんです。音楽が流れる星空だったり、ナレーションが入ったおとぎ話も選べるんですって」
「そうなのね、すごい! 私がほしいくらい」
「ふふっ、紗理奈さんも紗彩ちゃんと一緒に夜寝る時に楽しんでくださいね」
「うん、ありがとう! 乙葉ちゃん、柊くん」

どういたしまして、と返事をすると、紗理奈が君島と顔を見合わせた。

「じゃあ私たちからはこれを。二人にクリスマスプレゼント」

そう言ってチケットの入った封筒を差し出す。
見ると、去年紗理奈たちの結婚パーティーを開いたレストランの名前が入っていた。

「紗理奈さん、これって?」
「明日のディナーのチケットよ、駒田さんから送られてきたの。あのレストラン、結婚一周年の記念にディナーにご招待するのが恒例なんですって。でもあのパーティーは乙葉ちゃんと柊くんが企画してくれたものだし、今の私たちは紗彩がいるからうちでのんびり過ごしたいの。だから代わりにあなたたちが行ってね」
「えっ、そんなことできませんよ」
「どうして? それにもう駒田さんに言っちゃったの。代わりに乙葉ちゃんと柊くんが行きますって」

ええ!? と驚いて二人で顔を見合わせる。

「行っておいで。俺たちからのせめてものお礼として、受け取ってくれると嬉しい」

君島にもそう声をかけられ、乙葉と柊は戸惑いつつも頷いた。
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