あえかなる君へ 心からの愛を
その日から六人で集まる日が増えた。
親睦を深めるランチ会から、もちろん仕事の会議まで、ほぼ毎日顔を合わせる。
十一月一日のグッズ販売開始までは、少しも気を抜けない日々だった。
「森住さんって、私の周りでも狙ってる女の子多いんですけど、今彼女いるんですか?」
ある日ランチミーティングを兼ねて近くのイタリアンレストランに皆で行くと、パスタを食べながら小森が切り出した。
「ああ、うん。まあ、そんな感じ」
何て答えるのだろうと思っていた乙葉は、ガクッと肘を滑らせる。
柊が「何だよ?」と言いたげに乙葉に視線をよこした。
乙葉も「別に?」とばかりにそっぽを向く。
「そう言う小森ちゃんは、彼氏いるの?」
紗理奈が尋ねると、小森は「それがつい最近別れたんです」と唇をとがらせた。
そんな仕草も可愛らしい。
「インフルエンサーのあーみゃさんと、グッズのことで毎日頻繁にやり取りしてたんですよね。それを浮気だと疑われちゃって」
ええ!? と乙葉は声を上げる。
「なんてこと。一生懸命仕事してただけなのに? 私、今からでもその彼に話そうか? 誤解ですって」
「ふふ、乙葉さんって優しいですね。大丈夫です。それくらいでいちいち浮気だって騒ぐような器の小さい男、こっちからお断りですから」
「えっ……、小森ちゃんって顔に似合わず肝が据わってるね」
「よく言われますー、うふふ」
縦ロールの髪をサイドで一つに束ね、まるでアニメのお嬢様キャラのような雰囲気ながら、仕事もきちんとこなすし頼もしい。
(私、プライベートなら絶対に小森ちゃんと接点なんてなかっただろうな)
そんな小森と仲良くなれたことは、乙葉にとっても嬉しいできごとだった。
親睦を深めるランチ会から、もちろん仕事の会議まで、ほぼ毎日顔を合わせる。
十一月一日のグッズ販売開始までは、少しも気を抜けない日々だった。
「森住さんって、私の周りでも狙ってる女の子多いんですけど、今彼女いるんですか?」
ある日ランチミーティングを兼ねて近くのイタリアンレストランに皆で行くと、パスタを食べながら小森が切り出した。
「ああ、うん。まあ、そんな感じ」
何て答えるのだろうと思っていた乙葉は、ガクッと肘を滑らせる。
柊が「何だよ?」と言いたげに乙葉に視線をよこした。
乙葉も「別に?」とばかりにそっぽを向く。
「そう言う小森ちゃんは、彼氏いるの?」
紗理奈が尋ねると、小森は「それがつい最近別れたんです」と唇をとがらせた。
そんな仕草も可愛らしい。
「インフルエンサーのあーみゃさんと、グッズのことで毎日頻繁にやり取りしてたんですよね。それを浮気だと疑われちゃって」
ええ!? と乙葉は声を上げる。
「なんてこと。一生懸命仕事してただけなのに? 私、今からでもその彼に話そうか? 誤解ですって」
「ふふ、乙葉さんって優しいですね。大丈夫です。それくらいでいちいち浮気だって騒ぐような器の小さい男、こっちからお断りですから」
「えっ……、小森ちゃんって顔に似合わず肝が据わってるね」
「よく言われますー、うふふ」
縦ロールの髪をサイドで一つに束ね、まるでアニメのお嬢様キャラのような雰囲気ながら、仕事もきちんとこなすし頼もしい。
(私、プライベートなら絶対に小森ちゃんと接点なんてなかっただろうな)
そんな小森と仲良くなれたことは、乙葉にとっても嬉しいできごとだった。