妹に婚約者を奪われたので、冷酷公爵様のもとで自由に生きます~と思ったら、なぜか溺愛されています~
―― 誰かを守るために自分を犠牲にすることは正しい選択だと思わないことだ。
「アディントン伯爵令息。婚約を解消する時、お仕事をお手伝いすることはございませんとお伝えしたはずですが、伝わっていなかったようですので、もう一度はっきり申し上げます。今後、貴方のお仕事をお手伝いすることはできません」
「……は?」
ヴィクターから笑みが消える。
「どういう意味だ?」
「申し上げたとおりです。ご自分のお仕事は貴方ご自身でなさってください。これから私は自分の時間を自分のために使いたいのです。貴方のお仕事をお手伝いに割く時間はございません」
しばらくポカンとしていたヴィクターだが、やがて信じられないものを見るような目で口を開く。
「君は……本気でそんなことを言っているのか?」
「はい。本気です」
「今まであれだけ協力してくれていたじゃないか。急にそんなことを言われても困る」
「急ではございません。先日申し上げたはずですが、聞いていらっしゃらなかったのは貴方ですよ」
今までヴィクターに対して、これほどはっきりと物申したことはない。そのせいか、彼はまた唖然としている。
「アディントン伯爵令息。婚約を解消する時、お仕事をお手伝いすることはございませんとお伝えしたはずですが、伝わっていなかったようですので、もう一度はっきり申し上げます。今後、貴方のお仕事をお手伝いすることはできません」
「……は?」
ヴィクターから笑みが消える。
「どういう意味だ?」
「申し上げたとおりです。ご自分のお仕事は貴方ご自身でなさってください。これから私は自分の時間を自分のために使いたいのです。貴方のお仕事をお手伝いに割く時間はございません」
しばらくポカンとしていたヴィクターだが、やがて信じられないものを見るような目で口を開く。
「君は……本気でそんなことを言っているのか?」
「はい。本気です」
「今まであれだけ協力してくれていたじゃないか。急にそんなことを言われても困る」
「急ではございません。先日申し上げたはずですが、聞いていらっしゃらなかったのは貴方ですよ」
今までヴィクターに対して、これほどはっきりと物申したことはない。そのせいか、彼はまた唖然としている。