妹に婚約者を奪われたので、冷酷公爵様のもとで自由に生きます~と思ったら、なぜか溺愛されています~
「お父様。ヴィクター様との婚約は、両家の合意によって結ばれたものです。そう簡単に解消はできませんわ」
「それは分かっている」
「でしたら……」
「だからこそ、お前に頼んでいるのだ」
父は私の言葉を遮った。
「ヴィクターもエイミーを愛しているそうだ。本人たちの気持ちを考えれば、無理に婚約を続けさせるわけにもいかんだろう」
「……ヴィクター様も……ですか?」
「ああ。ヴィクター本人からも気持ちを聞いた」
ズキリと胸が痛む。私には何の相談もなかった。
ヴィクターから婚約を解消したいという言葉を聞いたわけではない。
それなのに、両親や妹とはすでに話を済ませている。
私だけ蚊帳の外に置かれていたのだ。
「……ヴィクター様は本当に私との婚約を解消したいと、おっしゃったのですか?」
もしかしたら、エイミーの一方的な思い込みかもしれないので、念のため、私は尋ねる。
そうであってほしいと、心のどこかで願っていた。
でも、父はあっさりとこう答えた。
「お前も知っているとおり、ヴィクターは誠実な男だ。だからこそ、自分の気持ちに嘘をついたまま結婚することはできないと言っていた」
誠実? ヴィクターが?
その言葉を聞いて、私は思わず笑いそうになった。
「それは分かっている」
「でしたら……」
「だからこそ、お前に頼んでいるのだ」
父は私の言葉を遮った。
「ヴィクターもエイミーを愛しているそうだ。本人たちの気持ちを考えれば、無理に婚約を続けさせるわけにもいかんだろう」
「……ヴィクター様も……ですか?」
「ああ。ヴィクター本人からも気持ちを聞いた」
ズキリと胸が痛む。私には何の相談もなかった。
ヴィクターから婚約を解消したいという言葉を聞いたわけではない。
それなのに、両親や妹とはすでに話を済ませている。
私だけ蚊帳の外に置かれていたのだ。
「……ヴィクター様は本当に私との婚約を解消したいと、おっしゃったのですか?」
もしかしたら、エイミーの一方的な思い込みかもしれないので、念のため、私は尋ねる。
そうであってほしいと、心のどこかで願っていた。
でも、父はあっさりとこう答えた。
「お前も知っているとおり、ヴィクターは誠実な男だ。だからこそ、自分の気持ちに嘘をついたまま結婚することはできないと言っていた」
誠実? ヴィクターが?
その言葉を聞いて、私は思わず笑いそうになった。