妹に婚約者を奪われたので、冷酷公爵様のもとで自由に生きます~と思ったら、なぜか溺愛されています~
晩餐の席で食事が半ばに差しかかった頃、父がナイフを置き、私に視線を向けた。
「アリシア。今度の王宮舞踏会だが、お前は出席するのか?」
「はい。そのつもりです」
私が父に答えると、母が心配そうに眉を寄せた。
「でも貴女は婚約を解消したばかりでしょう? 今は社交界でも噂になっているのよ。今回は控えたほうがいいのではないかしら?」
「そうだな。わざわざ好奇の目にさらされる必要もあるまい」
確かに婚約解消の話は貴族たちの格好の餌食だ。王宮舞踏会に出席すれば、事情を探ろうとあれこれ聞いてくるに違いない。
だが、私はもう自分の行動を制限したくはなかった。
「ご心配ありがとうございます。でも今回は出席するつもりですわ」
「どうしてなの?」
隣のエイミーが不思議そうな顔をしている。
「お姉様をエスコートする人がいないじゃない。まさかヴィクター様に未練があるの?」
「いいえ。そうではないわ」
私は否定するように首を横に振る。
「実はエーデルシュタイン公爵閣下から王宮舞踏会でエスコートの申し出をいただいたの」
「え? お姉様のエスコートをエーデルシュタイン公爵が?」
信じられないというように、エイミーは目を丸くしている。
「アリシア。今度の王宮舞踏会だが、お前は出席するのか?」
「はい。そのつもりです」
私が父に答えると、母が心配そうに眉を寄せた。
「でも貴女は婚約を解消したばかりでしょう? 今は社交界でも噂になっているのよ。今回は控えたほうがいいのではないかしら?」
「そうだな。わざわざ好奇の目にさらされる必要もあるまい」
確かに婚約解消の話は貴族たちの格好の餌食だ。王宮舞踏会に出席すれば、事情を探ろうとあれこれ聞いてくるに違いない。
だが、私はもう自分の行動を制限したくはなかった。
「ご心配ありがとうございます。でも今回は出席するつもりですわ」
「どうしてなの?」
隣のエイミーが不思議そうな顔をしている。
「お姉様をエスコートする人がいないじゃない。まさかヴィクター様に未練があるの?」
「いいえ。そうではないわ」
私は否定するように首を横に振る。
「実はエーデルシュタイン公爵閣下から王宮舞踏会でエスコートの申し出をいただいたの」
「え? お姉様のエスコートをエーデルシュタイン公爵が?」
信じられないというように、エイミーは目を丸くしている。