妹に婚約者を奪われたので、冷酷公爵様のもとで自由に生きます~と思ったら、なぜか溺愛されています~
「え?」

「今朝のお嬢様はとても幸せそうなお顔をなさっています」

「そ、そうかしら?」

「はい」

 そんなに顔に出ているのだろうか?

「……実はね」

 少し迷ったが、昨夜の出来事をアリンに話した。

 改めてアルベール様に求婚され、それを受け入れたことを。

「まあ!」

 アリンは両手を胸の前で組み、目を輝かせた。

「おめでとうございます! お嬢様」

「ありがとう」

「エーデルシュタイン公爵閣下とご結婚なさるのですね」

「ええ。でもこれから正式に両家で話し合うことになると思うわ」

 結婚を決めたからといって、すぐに全てが整うわけではない。

 両親への報告も必要だし、今後の生活についても相談しなければならないだろう。

 だが、不思議と不安はなかった。

 これからのことはアルベール様と一緒に考えていけばいい。そう思えた。

◇◇◇

 アルベール様からの求婚を受けた三日後に、エーデルシュタイン公爵家から使者が訪れた。

 正式に私を妻として迎えたいというアルベール様からの伝言を、クロスフォード侯爵家へ届けに来たのだ。

 使者を迎えた父は私を応接室へ呼び出した。

「アリシア、お前も同席しなさい」

「かしこまりました」

 応接室へ入ると、母とエイミーはすでに席についていた。
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