妹に婚約者を奪われたので、冷酷公爵様のもとで自由に生きます~と思ったら、なぜか溺愛されています~
向かい側には、エーデルシュタイン公爵家の紋章が入った文書を携えた男性が立っている。
「本日はお時間をいただきありがとうございます」
使者の男性は丁寧に一礼すると、持参した書状を父に渡す。
「エーデルシュタイン公爵閣下よりクロスフォード侯爵家令嬢アリシア様とのご結婚について、正式にお申し込みをさせていただきたく、参上いたしました」
使者の口上を聞き、父の表情が引き締まる。
「正式な結婚の申し込みということでよろしいかな?」
「はい。公爵閣下はアリシア嬢とのご結婚を強く望んでおられます。つきましてはクロスフォード侯爵閣下のお許しをいただき、両家で今後の取り決めを進めたいとお考えです」
私は静かに息を呑む。
先日アルベール様からの求婚を受け入れた時から、近々こういう日が来るとは思っていた。
だが、実際にエーデルシュタイン公爵家から正式な使者が訪れると、やはり緊張してしまう。
アルベール様は本当に私との結婚を進めてくださっているのだと思うと、すごくうれしい。
「エーデルシュタイン公爵家としては、婚約の時期や結婚式の日取りについても、クロスフォード侯爵家のご意向を伺いながら決めていきたいと考えております」
「なるほど……」
父は書状に目を通しながら、難しい顔をしていた。
「本日はお時間をいただきありがとうございます」
使者の男性は丁寧に一礼すると、持参した書状を父に渡す。
「エーデルシュタイン公爵閣下よりクロスフォード侯爵家令嬢アリシア様とのご結婚について、正式にお申し込みをさせていただきたく、参上いたしました」
使者の口上を聞き、父の表情が引き締まる。
「正式な結婚の申し込みということでよろしいかな?」
「はい。公爵閣下はアリシア嬢とのご結婚を強く望んでおられます。つきましてはクロスフォード侯爵閣下のお許しをいただき、両家で今後の取り決めを進めたいとお考えです」
私は静かに息を呑む。
先日アルベール様からの求婚を受け入れた時から、近々こういう日が来るとは思っていた。
だが、実際にエーデルシュタイン公爵家から正式な使者が訪れると、やはり緊張してしまう。
アルベール様は本当に私との結婚を進めてくださっているのだと思うと、すごくうれしい。
「エーデルシュタイン公爵家としては、婚約の時期や結婚式の日取りについても、クロスフォード侯爵家のご意向を伺いながら決めていきたいと考えております」
「なるほど……」
父は書状に目を通しながら、難しい顔をしていた。