15歳、純愛。

7 未来へ



あれから私は無事に高校も合格して、中学を卒業した。


少しずつだけど太陽のおかげで、元気を取り戻してはいるのだけど。


心の底から笑うことなんて、いまだにできていない。


太陽のまえでは必死に笑顔を取り繕って。


…心配かけたくなかったの。



「お母さん、太陽と写真撮って~」

「はい、撮るよー」


今日は高校の入学式。


私と太陽は高校の正門前に並んだ。


「入学式ってさ、長いのかな~」

「すぐ終わるだろ、なんで?」

「いや、お腹すいたなーって」

「…腹減るのはやすぎだろ」

なんていつも通りのなにげない会話をしながらも思うんだ。




…本当だったら、光ちゃんも一緒に写真撮ってくれていたのかなとか。


思い浮かぶのは、光ちゃんがいたら、もしここにいたらって…


考えてしまうばかりで。


< 106 / 133 >

この作品をシェア

pagetop