15歳、純愛。
――――ガチャ
誰かが部屋に入ってきた。
その時には私はもう、過呼吸になるくらい泣いていて。
「……ひっ……こう、ちゃん…っ…」
涙が止まらない、溢れ出して。
「……雪乃」
太陽の声だ。
太陽に振り向きもせず、ずっとスマホを握りしめたまま、最後の文字を打ち始めた。
『だいすきだよ』
その瞬間。
――ブブ
ラインの音がした。聞きなれた光ちゃんのメッセージの受信音。
ここで初めてわかった。
光ちゃんのスマホを持っているのは、太陽で。
「……雪乃、もうやめろって…」
「…っ…なんで、よ……なんで、帰ってこな…いのっ…ねぇ、なんで…っ」
後ろから太陽に抱きしめられた私は、人生で最大の量の涙を流した。
ヒックヒックしてる私のこと、いつまでもずっと抱きしめてくれた太陽。
太陽のほうが辛いに決まってる。それなのに太陽は冷静で。
きっと私のことを考えて涙こらえてるに違いない。
「……たい、よう…っ…」
「今日は俺とずっと一緒にいてほしい。」
少し震えた声でそう言った太陽。
その後、太陽の腕の中で何分か泣いた。