15歳、純愛。
3 離れないで
次の日の朝。
光ちゃんがいなくなってしまう2日前。
私はリビングで布団に包まりながら、昨日太陽と約束した作戦を決行することにした。
「雪乃、まだ寝てるの?休みだからっていつまでも寝てたらリズム狂っちゃうよ。」
光ちゃんが二階から降りてきた。
私は布団からひょこっと顔を出して、光ちゃんの顔を見つめた。
……本当に光ちゃんがいる。
生きているって実感しながら、本当はこんな嘘つかないでぎゅって抱きつきたかったの。
「こらこら、早く布団からでてきなさい。」
「……なんか熱っぽいかも。」
太陽が提案してくれた作戦は…仮病。
太陽いわく、私が具合悪いって言えばバイトがない限りは家に居てくれるはずだって言われたんだ。
光ちゃんは優しいから…
「昨日から頭痛いって言ってたもんね。熱測ろうか。」
すると光ちゃんは棚の引き出しを開けて、体温計を取り出したんだけど。
私はあらかじめ用意しておいたカイロを、光ちゃんにばれないように袋から取り出して。
「ん、ありがとう…」
光ちゃんが持ってきてくれた体温計を、脇に一回入れたけど。
いなくなった隙を見て、体温計にカイロを当てた。
あんまり高いと病院行きになってしまうから、微熱程度にしてって太陽には言われてるんだけど…。