15歳、純愛。
「いらないよ!微熱だから寝てれば治るよ!」
そう言って私は、お茶をゴクリと飲んだ。
光ちゃんはそれでもダッフルコートに袖を通し始めて…
「だめ。ちゃんと薬は飲んでもらわないと、おばさんに怒られちゃうよ。」
玄関に向かった。
どうしよう、どうしよう…
慌てて玄関に光ちゃんを追いかけた。
「わ、私も行く!」
方法が思いつかない私は、玄関の靴を履き始めるしかなくて…
すると光ちゃんが私のパジャマの襟を掴んで、真剣な表情をしていて。
「病人は寝てなさい。」
……うぅ、もう無理だ。
こうなったら、薬局に行く光ちゃんのこと尾行するしかない。
そうだそうしよう…。
「俺が買いに行くよ。」
諦めかけた瞬間、後ろから太陽の声がした。
ふり返ると、2階から降りてきたであろうお財布とスマホだけ持っている太陽の姿。
た、助かったよ…
「出かけるとか言ってなかったけ。」
「午後からだから大丈夫。光は雪乃のとこにいてあげろよ。」
「あぁ、わかった。」
そう言って太陽は玄関から出て行った。