15歳、純愛。
リビングに戻った私は、本当なら光ちゃんに数学を教わってバレーボールだって一緒にしたいところだった。
けれど、具合が悪いふりをして再び布団に入りこんだ。
少しだけ怪しまれてないかが、心配なところなんだけど。
「明日のゼミの課題やってるから、雪乃はちゃんと寝ててね。」
「…うん、わかった。」
私の布団のすぐそばにはダイニングテーブルがあって。
光ちゃんは椅子に腰掛けながら、パソコンを開いている。
寝っ転がりながら、光ちゃんの顔を見ているのが…それだけで幸せだったんだ。
「どした?」
あんまりにも光ちゃんのことをみつめる私に気が付いて、カタカタとパソコンを打つ手が止まった。
「ううん、なんでもない。幸せだな~って思っただけだよ。」
「なんだそれ。」
1度私の方を見てふふって笑いながら、光ちゃんはまたパソコンに視線を向けた。
なんでもない日常がこんなにも幸せで。
生きていてくれてる喜びを知ったんだ。
それでもやっぱり、不安になる。
2日後のバイトを阻止しない限りは、光ちゃんがまたいなくなってしまうことがずっと脳内に張り付いていて。