15歳、純愛。
「光ちゃん、明後日のバイトってどうしても休めない?」
すると、再び光ちゃんがこっちを見た。
不思議そうに驚いた顔をしながら口を開いて。
「明後日バイトあること、雪乃に言ったっけ?」
…そうだった、当日光ちゃんの家に来るまで私知らなかったんだよね。
「い、言ってたよ?ほらこの間太陽の部屋で、予定聞いた時に!」
必死にごまかして言った私は、ちょっと焦って布団で口元を隠した。
「そうだっけ?明後日はさすがに休めないかな。今年最後のバイトだからね。」
「……そう、だよね。」
さすがにそう答えることは、なんとなくだけどわかっていたんだ。
光ちゃんは優しいし、すごく真面目なんだよね。
私の発言にちょっとだけ首を傾げながら、光ちゃんはキッチンでお茶をとぼとぼと注ぎ始めた。
「なんで?どっか行きたいところでもあったの?」
キッチンのカウンターから私を伺ってそう言った。
「え、えっとね……そう!イルミネーション見に行きたかっただけ…」
私は本当に嘘が下手だね…。
いや、本当は光ちゃんとイルミネーションには行きたいところなんだけれど。
こんなことを言ったとて、光ちゃんがバイトを休むはずはないのだ。