15歳、純愛。
―――ガチャ
「薬買ってきたけど。」
下手くそな嘘をついてそわそわしていると、太陽が薬を買って来てくれていたのだ。
この流れは…元気なのに、薬飲まないといけないってことになるよね。
光ちゃんにが見てない隙に、飲んだフリをするしかない……
「ありがとう、太陽」
私は太陽から、ビニール袋を受け取って中に入ってある薬の箱を開けた。
薬を飲もうと、キッチンにお水を取りに行って。
光ちゃんにみられないように死角になる場所に隠れながら、水だけごくりと飲みほした。
「イルミネーション行きたいなら、今日行く?」
キッチンに突然現れた光ちゃんの手には、イルミネーションのチケットが4枚。
驚いた私は、少し舞い上がってしまい。
「えぇ!!なんで持ってるの?行きたい~!」
「そっかぁ、じゃあ今から支度して出かけよっか。」
「うん!わかっ…」
光ちゃんに返事をしようとした時。
光ちゃんの後ろに立っている太陽が、頭抱えながら“はぁ”ってため息をついていて。
……私はやってしまった。
生きている光ちゃんと、イルミネーションに行けるこの世界に、嬉しさを隠せなかったんだ……