15歳、純愛。

―――ガチャ

「薬買ってきたけど。」


下手くそな嘘をついてそわそわしていると、太陽が薬を買って来てくれていたのだ。

この流れは…元気なのに、薬飲まないといけないってことになるよね。

光ちゃんにが見てない隙に、飲んだフリをするしかない……



「ありがとう、太陽」


私は太陽から、ビニール袋を受け取って中に入ってある薬の箱を開けた。

薬を飲もうと、キッチンにお水を取りに行って。

光ちゃんにみられないように死角になる場所に隠れながら、水だけごくりと飲みほした。



「イルミネーション行きたいなら、今日行く?」

キッチンに突然現れた光ちゃんの手には、イルミネーションのチケットが4枚。

驚いた私は、少し舞い上がってしまい。



「えぇ!!なんで持ってるの?行きたい~!」

「そっかぁ、じゃあ今から支度して出かけよっか。」

「うん!わかっ…」

光ちゃんに返事をしようとした時。

光ちゃんの後ろに立っている太陽が、頭抱えながら“はぁ”ってため息をついていて。



……私はやってしまった。

生きている光ちゃんと、イルミネーションに行けるこの世界に、嬉しさを隠せなかったんだ……


< 36 / 133 >

この作品をシェア

pagetop