15歳、純愛。
「あれ、少し化粧してるね。」
そう言って光ちゃんは私の目元を見て気が付いてくれた。
「わかる?誕生日にお母さんにマスカラ買ってもらったんだ~!」
こうやって、少しの変化にも気が付いてくれるんだ。
すごいね光ちゃん、私の事なんでもわかっちゃうんだね。
「つーかまつ毛黒すぎだろ。」
横からジロジロと私の目元を見ている太陽。
「だってマスカラつけてるんだもん。あ、太陽にはわからないか~」
「…お前は化粧なんかすんなよ。」
「え、なんでよ」
私の隣で、やけに静かだなと思っていたら。
口を開いたと思えば…太陽は、本当に女子のことなんもわかってないんだから。
「喧嘩しないで、ほらもう降りるよ2人とも。」
気がついたらあっという間に目的地の駅に到着していた。
暖房の効いた電車から降りると、冷たい風が全身を震わせた。
まだ夕方の17時だというのに、辺りはすっかり暗くなっていて。
途中コンビニで温かい飲み物を光ちゃんが買ってくれた。
「ありがとう、光ちゃん」
光ちゃんの隣で歩いている幸せを噛みしめながら、冷えた手を温かいペットボトルで温ためた。