15歳、純愛。
「光ちゃんありがとう~」
「いえいえ」
私はいつもよりも意識していたことがあるの。
些細な事でも“ありがとう”って言うこと。
「ありがとうね光ちゃん、ありがとう、本当にありがとう~!」
「そんなにお礼言って、さてはお土産も買って欲しいの?」
違うよ、光ちゃん。
いつも何気なく言っていたお礼だけど、ちゃんとあなたに言いたくなったの。
……もしもあなたがいきなりいなくなったら、その言葉さえも届かなくなってしまうのを、私は知っているから。
でもね絶対そんなことにはならないように、私が頑張るから。
注文した料理を運んで、私たちは椅子に腰かけた。
「んん、おいひい~」
口いっぱいにオムライスを頬張りながら、前に座っている光ちゃんと太陽の姿を見つめた。
「一口がでけぇな。お前は男子か?」
「だって美味しいんだもん、いいでしょ別に。」
もぐもぐ食べ進めていると、私を見た太陽が言った。
そんなに私の事見ながら食べなくてもいいのに。