15歳、純愛。
「私の将来の夢はね、中学校の国語の先生になること。それで将来は光ちゃんと同じ学校に就職するの。そしたら家でも、職場でもずっと一緒にいられるでしょ?」
「そうだね。でも夫婦で同じ学校に就任するのは厳しいかな。」
「え、そうなの~?」
こういう話もね、優しい光ちゃんはくすって微笑みながら聞いてくれるんだ。
否定もしないし、期待させる何かを言ってくれるわけでもない。
私の話を、まるで子供をあやすかのように“うんうん”って聞いてくれるんだ。
本当はもっと女の子扱いしてほしいのが、本音なんだけどね。
「雪乃、これ誕生日プレゼント。」
毎年恒例の光ちゃんから貰う誕生日プレゼントが、私の1年の中での一番の楽しみで。
こうやって光ちゃんにもらった物が増えていくの、幸せなんだ。
「わぁ、ありがとう!開けていい?」
「っていいながら、もう開けてるけど。」
光ちゃんに聞くまでもなく、自然とラッピングのピンク色のリボンを外した。
この可愛い白の包装袋も、リボンだって、毎年捨てずに取ってあるの。
「シャープペン?しかも私の名前入り!ありがとう光ちゃ~ん!」
「ボールペンだとインク無くなっちゃうから、これならずっと使えるでしょ?」
淡いピンク色のシャープペンに、白地でYUKINOって彫ってある。
嬉しさとともに、私は余計かもしれないけど心配がよぎった。
理由は、毎年のプレゼントのグレードが、少しずつ上がっていることだ。