15歳、純愛。
――ガチャ

「2人とももう寝るの?」

「光ちゃん…うん、今日はもう寝ようかな。」

ドアをノックして光ちゃんがちらっと顔を覗いた。


光ちゃんはちゃんとノックしてから入って来てくれるよね。

……太陽とは大違いだ。


「雪乃、おやすみ」

それだけ言って光ちゃんはドアを閉めて、出て行った。

ちょっとだけ寂しさが残った私は、光ちゃんを追いかけた。

本当に明日が来るのか……正直不安で。




自分の部屋に入っていく光ちゃんの後ろを着いて行って…

「あれれ、どした?」

「……ちょっとだけ、ぎゅってしてほしいの。…ほら!小学生の時、寝る前にやってくれてたでしょ?」

「ははは、懐かしいね。」

立ったままの私を、優しくぎゅっと抱きしめてくれた。



背が高い光ちゃんの胸に丁度私の顔がフィットして、自分の腕を光ちゃんの大きな背中に回した。

光ちゃんの心臓の音が聞こえる。

少しだけ速くなる心臓の音に気が付いたけれど、生きていてくれる喜びを感じて。

それだけで十分だった。



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