15歳、純愛。
3人で玄関をでると、ヒュルルと吹いた冷たい風が首元を冷やす。
慌てて出てきたもんだから、マフラーするの忘れてた…。
「雪乃ちょっと待って。」
隣で歩く光ちゃんの足が止まり、ふり返ると首元が一瞬で温まった。
「マフラーつけてこなかったの?今日は一段と寒いのに」
私の首元には光ちゃんのグレーのマフラーが巻かれて。
少しだけ感じた光ちゃんの温もり。
あったかい…。
「いいの?…光ちゃん寒くない?」
「俺は大丈夫。女の子なんだから冷やしたらいけないでしょ?」
なんだかこの発言に、私はドキッとしてしまった。
だって光ちゃん、今さりげなく女の子扱いしてくれた気がしたの。
なんだか私は嬉しくて。
「ありがとう。光ちゃん大好き!」
「うん、こちらこそありがとう」
好きって伝えてみても、光ちゃんはいつも”ありがとう”しか言わないんだ。
そんな優しさが時には胸にチクリと突き刺さるのが、正直な感想なのだけれど。
今はいいの。
こうやって隣で笑っていてくれるだけで…。