15歳、純愛。
吊革につかまりながら、電車に揺られていると目に入ったのは、壁に貼ってあるお正月のポスター。
「もうすぐで正月だね」
横で言った光ちゃんの発言に考えさせられた。
来年もどうか一緒に過ごせますように。
いや…絶対に過ごせるからね、大丈夫。
「光ちゃんの作ったお雑煮食べないと、1年始まらないんだよ!」
「おおげさだな~おばさんのお雑煮の方が断然に美味しいのに。」
「んーどっちも好き!」
お母さんの料理も大好きなのは大前提だけど。
光ちゃんも料理は得意なんだ。
絶対離れて欲しくないから…約束だよ、光ちゃん。
「じゃあね、2人とも気をつけてね」
研究所の最寄り駅、光ちゃんの大学の1つ手前の駅で先に降りた光ちゃん。
その時、私の手をサッと繋いだ太陽にぐいっと引っ張られて。
……え?ここで降りたらばれちゃうけど…
私は不思議そうに太陽を見つめた。
「俺ちょっとトイレ行きたくなったわ」
おお、なるほど!
そういうことね、やっぱり太陽は賢いね。
改札の前でトイレに行く振りをしながら、光ちゃんに手を振った。