15歳、純愛。
そして
「よし、行くぞー」
そのまま太陽は歩き出したのだけれど…
「もう手は離してくれてもいいんだよ?」
「…どっか行ったら困るから。いんだよこのままで。」
どっか行くって。
子供じゃないんだからさ…
わけのわからない理由を聞かされながら、太陽と手を繋いだままバス停まで向かった。
するとちょうど来たバスに、光ちゃんが乗り込んでいる模様。
スマホで時刻表を見た太陽が、口を開いて。
「…やべぇ、次のバスあと30分後だってよ。」
「えぇ、それは長すぎるよ…もうこれ乗っちゃおうよ!」
「おい!声がでけぇんだよ雪乃は」
光ちゃんにばれないように会話していたつもりでも、徐々にいつもの声の大きさになってしまった私。
慌てて光ちゃんの方に目線をずらすと、バスの一番前の席に座っていることがわかって。
「後ろ乗っちゃお!」
「静かにすんだぞ」
「わかってるって!」
バスに乗るタイミングで、太陽は手を離した。
そのまま一番後ろの座席に私たちは座ることができて。
ゆっくりとバスは発車し始めた。
…ふぅ、とりあえずは一安心だよ。