15歳、純愛。
「光ちゃんとずっと一緒にいたかったの…ごめんね。」
これは本当の理由だから。
嘘ではないんだよ。
光ちゃんは、人差し指で頬をポリポリと掻き始めた。
「雪乃、冬休み入ってからちょっとわがままだよ。」
「研究所私も入りたいなぁ…!」
「だめ。学生証ないと入れないし。」
うぅ………。
まぁ、そうなるよね。
しょうがないよね、さすがにもう光ちゃんを困らせるのはやめよう。
それに無事にここにたどり着いたことだし。
あ、でも待ってよ雪乃。
帰り道が心配だよね。
「じゃあさ、最寄りの駅で太陽とぶらぶらしてるから、一緒に帰るのも…だめ?」
「いいけど、夕方になるよ?」
「うん、大丈夫!!私は待ってるよ。」
「……わかったよ。あとで構ってあげるからいい子にしててね。」
そう言って光ちゃんは、正門をくぐり抜けて。
校舎の中に入っていくまで私は手を振り続けた。
光ちゃんも校舎に入る直前に、ふり返って手を振り返してくれたんだ。